715回目(?)の報恩講

昨日は報恩講でした。ご門徒さんとお坊さんを合わせて、十数人程度のこじんまりとした法要ですが、長性院にとってはとてもとても重要な法要です。

報恩講とは、宗祖親鸞聖人の忌日に報恩のために行う法要のこと。本山佛光寺では11月21日から28日まで7昼夜間、末寺では10月中旬から11月中旬頃に勤めます。各寺が近接しているこの地域では、各寺が日時をずらして開催し、各寺の僧侶がお互いのお寺の報恩講にお参りする慣習があります。その結果、長性院では、お坊さんとご門徒さんの人数がほぼ同じくらいのような年もあり、大勢のお坊さんで読むお経は圧巻、鳥肌ものです。

長性院が京都・今熊野の地で建立されたのが西暦1313年と伝わっていますから、実に700回以上開催されてきたことになります。歴代の住職や家族・関係者、そして何より数えきれないほど大勢の門信徒や支援者のお力添えによって、続けられてきたことを思うと、今年も無事、報恩講を勤めあげられたことに、ほっと胸をなでおろす気分です。

門徒の皆さんとゆっくりとお話できるよう、昨年から、お勤めの後に、点出しのお抹茶をお出ししています。お抹茶とお菓子を口にしながら、古いご友人と佛光寺との思わぬご縁のお話や、イスラエルから送られてきたオーガニック・オリーブオイルのお話など、楽しいお話を聞かせていただきました。もとより仏教と茶道は縁深いもの。いつか、本格的な茶会にも取り組んでみたいです。

お寺としての役目をほとんど果たせていない長性院ですが、住職、副住職、坊守、それそれが取り組みを進め、少しずつ軌道に乗りつつあります。今後は、一層、宗教者としての自覚を高め自己研鑽に努めるとともに、ご門徒さんや地域社会の皆さんとの接点を増やし、新しい時代に必要とされるお寺のあり方を考えていきたいと思います。

引き続き、ご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。