「精進カフェ和香」で血液サラサラ、心もサラサラ

お隣・大善院のギャラリー「おてらハウス」の中にある精進カフェ和香。水曜日~土曜日のお昼間しか開いてないこともあり、今日、ようやくお伺いすることができました。店長シェフのわかこさんは、伝説の精進料理店「彌光庵」で勤務した後、京都府庁前で10年間、精進弁当を販売されていた実力者。昨年4月、ご縁あって、おてらハウスで精進カフェ和香をオープンされたそうです。

皆さんご存じの通り、精進料理とは、植物性材料のみで調理された料理で、仏教の「不殺生戒」に由来しています。禅宗を中心に、修行の一環として発達し、現代の和食にも大きな影響を与えてきました。近年では、ベジタリアンやヴィーガン、マクロビなどの観点から、世界的にも注目されています。

少し話はずれますが、浄土真宗においては、肉食は禁止されていません。人間も動物と同じく、他の生物の命を奪うことでしか生きられない、これは自然の摂理です。「私は全くお肉を食べないから、殺生をしていない」という方もおられるかもしれません。しかし、人間誰しも一人では生きられず、お肉も食べている周りの人達に支えられ生きているなら、間接的に殺生しているとの変わらないのではないか・・・。「私達人間とは殺生せずには生きられない罪深い存在である。」その真実から逃げず向き合いたいと思います。

今日も、精進料理を前にして、「食事とは命をいただくことである」という当たり前の事実に改めて気づくことができました。そのためでしょうか。浄土真宗でも、法要などの日に、精進料理を食べることがあるようです。

さて、今日、いただいたのは、精進ランチ850円。

・ごはん 2分づき玄米・押麦入り
・粕汁
・しそだんご
・ひじき煮
・ほうれん草としめじのおひたし
・根菜の和風ピクルス

もちろん、お肉やお魚は一切使われていないのですが、どのお料理もしっかりと素材の味が生きていて、とってもおいしい。今週、外食続きで肉料理が多かったためか、手足の先々まで血液がサラサラになっていくような気がします。

他にも、お持ち帰り弁当(600円)やケーキセット(600円)など、目移りしそうなメニューも。 2階には絵なども展示されているし、メニューも週替わりとのことなので、また寄せていただこうと思います。

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