にほんご茶論・第二葉~酒の”さかな”~

日本人のための日本語講座「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」の第二回。今回のテーマは、「酒の”さかな”」。

実りの秋、おいしいお酒と海の幸・山の幸に舌鼓をうつ夜。私達が使う「酒の肴」という言葉ですが、「菜っ葉のおひたし」でも、「さかな(肴)」と呼ぶのは何故なのでしょうか。

また、「スズキ」「ボラ」「ハマチ」など、魚の成長に応じて異なる名前で呼ばれる出世魚。これは日本独特の文化で英語圏には見られないそう。魚の成長過程ごとにその違いを見極め、調理方法や食べ方を工夫してきたのです。(海や川が汚染されていなかった昔は、ボラもおいしいお魚として庶民に親しまれていたそうです)

世界三大漁場とも言われる豊かな海に囲まれて、日本人は魚の一種ごとに、時には、同じ魚でも成長過程毎に名前をつけて、豊かな海の幸に親しみ感謝しながら暮らしてきたのでしょう。今回は、そんな”さかな”の名前にまつわる不思議に迫ります。

●映像「[向鶴文化連]にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心~第二葉」(7分27秒)

◇にほんごナビゲーター 澤村 栄治
㈱OFFICE SAWAMURA代表取締役/プロデューサー。数多くの企業や大学、公的機関等の広報戦略・広報物制作を手がける。“言葉”を伝えるプロフェッショナルとして、歴史コラムニスト、絵本作家、映像クリエイター、大学講師など、多彩な肩書を持って幅広く活躍している。Webサイト http://chi-sp.jp/


[バックナンバー]
にほんご茶論・第一葉 ~あいさつと省略語~