にほんご茶論・第五葉 ~“鬼”の履歴書~

五回目となりました「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」。今回は、「鬼は外、福は内」の掛け声にも登場する“鬼”をテーマにおおくりします。

さて、昔話にもしばしば登場する古来の悪役キャラ「鬼」の由来ってご存じですか?一説では、目に見えないが、人間に悪さをするもの、という意味から、「隠(おぬ)」、「陰(おん)」が転じて「鬼(おに)」になったとも言われています。 … 続きを読む

にほんご茶論・第四葉~“酉”と“鳥”~

今年最初の「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」。今回は、酉年の“酉”をテーマに、日本人のための日本語講座をおおくりします。

さて、今年のお正月、「鳥」のイラストが満載の年賀状を見ながら、ふと「“酉”と“鳥”って、どう違うんだ?」って思いませんでしたか。

実は、もともと「酉」という文字には、「鳥」の意味はありませんでした。しかし、古代中国のとある人間が知恵を絞って、「酉」に「鳥」を重ねたことで、「酉」という言葉が広く人々に浸透していくととなったのです。 … 続きを読む

にほんご茶論・第三葉~秋は”夕暮れ”~

日本人のための日本語講座「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」の第三回。今回のテーマは、「秋は ”夕暮れ”」。かつて、清少納言が枕草子の中で「秋は夕暮れ」と言ったように、京都の街も情緒あふれる季節となりました。

皆さんご存じの通り、日本には「夕暮れ」時をあらわす言葉がたくさんあります。今回は、西の空に少しずつ傾きゆく夕日を追いかけながら、「暮れなずむ」「夕焼け・小焼け」「黄昏」「逢魔時」という言葉の由来を紐解きます。

コンクリートのビルに囲まれて、ほとんど夕日を眺められなくなってしまった現代、改めて、多様な言葉に込められた豊かな日本人の感性と想いを見つめなおしたいものです。

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にほんご茶論・第二葉~酒の”さかな”~

日本人のための日本語講座「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」の第二回。今回のテーマは、「酒の”さかな”」。

実りの秋、おいしいお酒と海の幸・山の幸に舌鼓をうつ夜。私達が使う「酒の肴」という言葉ですが、「菜っ葉のおひたし」でも、「さかな(肴)」と呼ぶのは何故なのでしょうか。

また、「スズキ」「ボラ」「ハマチ」など、魚の成長に応じて異なる名前で呼ばれる出世魚。これは日本独特の文化で英語圏には見られないそう。魚の成長過程ごとにその違いを見極め、調理方法や食べ方を工夫してきたのです。 … 続きを読む

日本人のための日本語講座「にほんご茶論」

以前より少し告知しておりましたが、知っているようで知らない「にほんご」を通して、日本人の姿、そして、私たちの心を探る企画「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」の映像配信を不定期で始めます。ナビゲーターは、歴史コラムニストやコピーライターとしてもご活躍の澤村栄治さん。

初回に取り上げるのは省略語。

「こんにちは」「さようなら」「さらば」。私達が毎日使う挨拶言葉。頻繁に大勢が使うからこそ、短く簡略化してきたのでしょうが、そもそも、その由来と背後に隠された気持ちはどのようなものだったのでしょうか。

また、平安時代に書かれた『枕草子』にまで遡ると言われる省略語「ちやほや」。そこには、中宮定子と清少納言との悲しくも美しい物語があったのです。 … 続きを読む