お節料理に込められた人々の願いと愛情

お正月に欠かせないおせち料理。10日も過ぎてお節の話題かと叱られそうですが、まだまだお正月気分が抜けない私。京都では15日まで松の内、ということで、ご容赦ください。

「お正月は、どこのおせち料理にする?」
有名料亭やホテルのお節料理が年末の話題をさらう時代。プロが作る趣向を凝らしたお節料理はどれもおいしいのですが、地方地方や各家庭で代々伝わってきた味が無くなるのは寂しいこと。素材の味を生かした素朴な味、おふくろの味(?)は、子どもの頃はむしろ嫌いなくらいだったのに、年を取るほどにおいしく感じるから不思議です。一年間で千回以上も食事をするのに、食が豊かな現代では、お煮しめも、くわいも、ごまめも、今やお正月しか食べなくなってしまった。だから、なんとしても食べ続けたい。そんな食い意地の張った私の想いを知ってか知らずか、今年も坊守(妻)が忙しい年末の時間を割いて作ってくれました。 … 続きを読む

坊守修行ははじまったばかり

サラリーマン家庭からお寺に嫁いでまだ1年半。まだまだ、右も左もわからないことばかりの坊守(ぼうもり)1年生の私。なんでも、坊守とは、住職や住職候補の妻のことで、読経や法話など宗教的な役割を担う住職に対して、法要の準備や事務、接客など、まさにお寺を守る裏方仕事みたい。そんなの聞いてないよ~ (x x)

自身2回目となる京都教区の坊守会。昨日は、本山佛光寺の研修ホールで、10人ほどの大先輩の坊守さんと一緒に、真宗の代表的なお経「正信偈(しょうしんげ)」を題材に「お念仏の歴史」についてお勉強。 … 続きを読む