佛光寺の標語が本になりました

『晴れてよし 降ってよし いまを生きる 京都佛光寺の八行標語』

昨年頃から、インターネットを中心に、じわじわと話題になってきていた「佛光寺の標語」が書籍となって7月21日に出版されました。それも発売3日で初版売り切れの快挙。amazon新商品ランキング1位(宗教部門)。現在、増刷中とのことです。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000522.000002535.html

なお、最近の標語は下記ページにも掲載されています。
https://www.facebook.com/kyoto.bukkoji

戦争孤児を祈念する「せんこうこじぞう」

今日、お隣の大善院さんで、京都の戦争孤児を祈念する「せんそうこじぞう」のお披露目と法要がありました。

第二次世界大戦後期、戦災の少なかった京都には、空襲を逃れ多くの孤児が集まったそうです。食べ物もない厳しい環境のなかで、孤児達は駅構内に寝泊まりし命からがら暮らしていましたが、命を落とす子供も少なくなかったそうです。
戦後70年を迎える今年、そんな悲しい歴史や経験、想いを学び、平和への誓いを新たにしたいものです。
http://ekinoko.jp/

祇園祭・宵山

祇園祭は八坂神社のお祭りですが、そのハイライトとも言える山鉾巡行や宵山は、地元・佛光寺界隈のお祭りでもあり、連日連夜多くの方々で賑わいます。古くは八坂神社のお旅所が立地していたこの界隈には氏子さんも多く、神仏が入り混じった不思議な土地柄であることを感じます。
宵山期間中、本山佛光寺の境内は、警備にあたる警察官さん達の車両で埋め尽くされます。

今年は台風の影響が心配されましたが、無事、終えることができてよかった。
祇園祭を終えると、いよいよ京都の暑~い夏、到来です。

[生きる智慧] 刹那の時代

忙しい毎日でごまかしているけれど、ふと空しくなることがある。無力感を感じることがある。逃げ場のない不安感に襲われることがある・・・。でも、それはあなただけじゃありません。さあ、一緒に探しませんか。イキイキと毎日を過ごすための生きるチエ。


刹那の時代

地震・津波・台風・洪水などの天災や、テロによる爆破事件、怨恨殺人、弱者への虐待、親子殺人など世間を賑わせる事件は後を絶たず、刹那の時代とは言え、よくもこれだけ次から次へと事件が起こるものだと感心すると言うより、圧倒されてしまいます。

事件が起こる度にインタビューでよく耳にする、「普通の人ですよ・・・。」「大人しく真面目な人でしたよ・・・。」と言う言葉が如何にも空々しく、人の二面性を語る以前に、希薄な人間関係しか作れない現代社会の悲しさを感じずにはおれません。 … 続きを読む

五線譜声明集と電子鍵盤

声明(お経)はいわばアカペラ。だから、楽譜を見ながら練習します。ただ、東洋音階のため、慣れるまで苦労します。

西洋音階は「ドレミファソラシ」の七音ですが、東洋音階は「宮・商・角・徴・羽」の五音のため、西洋音階用の鍵盤を読み替えて使わないといけないので少し不便。とはいっても、電子鍵盤や録音装置、楽譜がなかった数百年間、まさに口伝されてきたことを思うと、良くも悪くも革命的に便利になったことは間違いありません。

(副住職)