声明練習会

佛光寺派京都教区で開催されている「声明練習会」に参加しました。

真宗佛光寺派には、全国に約400の末寺があり、12の地域(「教区」と呼びます)ごとにさまざまな活動を行っています。長性院の所属する「京都教区」は、本山のお膝元にも関わらず16のお寺しかないこともあってか、近年、あまり積極的な活動ができていなかったようにも思われるのですが、今年度は、教区長がご熱心に声明練習会を企画・実施してくださっています。

多分に漏れず、佛光寺派京都教区でも、世代交代の波が押し寄せてきています。お坊さんというと「60歳で青二才、80歳でやっと一人前」などと言われたりもしますが、 … 続きを読む

お盆のお墓参りと五山送り火

先日、ある方から、「お盆になるとお寺は忙しいでしょう?」と聞かれましたので、「もちろん、お盆に門徒さん宅をお伺いすることはあるのですが、必ずしも、お盆でなくてもいいのです」とお話ししたところ、とても驚かれました。

真宗では、死後の世界も、霊の存在も否定しています。お盆にご先祖があの世からこの世に帰ってくることはありませんし、お墓や仏壇にも戻ってきてもおられません。だから、お盆だからといって、お参りをするわけではないのです。

では、どうして、霊もいないのに、お墓参りに行くのでしょうか。 … 続きを読む

補導式務衆試験に合格

7月に受験した補導式務衆(ほどうしきむしゅう)試験に無事合格し、任命申請を行いました。

式務衆(しきむしゅう)とは、本山の法要儀式に参仕する役のことで、補導式務衆(ほどうしきむしゅう)と御堂式務衆(みどうしきむしゅう)があります。私が受験した補導式務衆は、十日毎に交替で本山に出仕し、内陣両脇畳の上席に座って、日々の勤行に勤めます。

古くは、長性院を含む山内六院だけが内陣に参仕するのを許され、六院が協力しあって本山の法要儀式を支えていたとのこと。そのような経緯もあってか、祖父、父とも、補導式務衆として、長く本山に勤めてきました。 そのような由縁と名誉のあるお役目だと知り、身の引き締まる思いです。