花まつりコンサートからD&D京都まで。佛光寺の10年間。

今日、久しぶりに本山佛光寺境内のd食堂で京都昼食を食べていると「佛光寺さんのホットかりん」なる新メニューを発見。なんと、佛光寺の職員さんが境内で実っていたかりんを収穫し、d食堂さんが氷砂糖に漬けて作ったドリンクらしい。名実ともに佛光寺オリジナルの新メニューは爽やかな甘さで身も心も温まりました。一方、ショップでは、京都造形芸術大学の学生さん達が店頭に。今夏、佛光寺で一泊お寺体験を受けた学生さん達は、すっかり、佛光寺に溶け込んでおられるように見えました。

実は、今日11月29日は、ロングライフデザインをテーマにしたライフスタイルショップ「D & Department Kyoto by 京都造形芸術大学」の1周年記念日。これまでの紆余曲折が走馬灯のようによみがえります。2年前のナガオカケンメイさんとの出会いから、 … 続きを読む

信じすぎないこと ~イスラム教から仏教まで~

連日ニュースでは、フランス・パリで起こったテロが取り上げられています。容疑者が過激派組織「イスラム国」に所属していたこともあって、特にテロの後、イスラム教徒への警戒感が強まり、モスクなどが襲われているとも聞きます。

私は学生時代、インドネシアの中核都市ジョグジャカルタ近くのイスラム神学校に泊まったことがありますが、彼らは勉強熱心で純粋で敬虔で、生活様式は全く異なるのに不思議と親近感を感じるほどでした。また、姉妹宗教ともいわれるユダヤ教、キリスト教、イスラム教のなかで、イスラム教が一番、他教に対して寛容だという学者もいます。

一方、仏教。争いを嫌う平和な正しい宗教だと思われているかもしれませんが、古今東西を見渡せば、そうとはとても言い難い現実がたくさん見つかります。 … 続きを読む

「老」や「死」が封印されている街

今週末は仕事で東京出張。「どんな素晴らしい物を作ったとしても、知ってもらわないことには、買ってもらえない。流通も情報も経済も、東京を介さないことには、広がらない」ということで、京都の地場産品を首都圏に売り込むプロジェクトを東京で開催しました。

日本人口1憶2千万人のうち、東京都は1300千万人。東京都のGDPは、日本のGDPのうち、実に20%弱。東京には、各地から多くの人や物や情報が集まり、人生を楽しむあらゆる機能が揃っています。その一方で、東京の街を歩いてみても、なかなか「お年寄りの姿が見えない」「お墓やお寺がない」。目の前の「生」に執着するばかりに、「老い」や「死」に関係するものは何一つ見たくないと、街の隅や奥に仕舞い隠しているように感じます。 … 続きを読む