本山仏光寺 今月の標語(5月)

友人の挑戦を心より応援していたのに、いざ成功すると素直に祝えなくて難癖をつけてしまう私。
募金しようと財布に手をかけるや否や、金額をいくらにしようか損得勘定してしまう私。
いつもいつも最後には、欲深くて卑しい自分が顔を出す。
でも、たとえ一瞬であれ、純粋な気持ちがあったことは信じたい。
誰にでも仏性は備わっている。
私たちはみんなみんな、そのように願われて生まれてきたのだから。

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どくだみ -お寺とお薬-

当院の庭に繁る「どくだみ」。先週からとうとう、かわいらしい白い花を咲かせるようになりました。このまま放置しておいては、庭がどくだみ畑になってしまう・・。やむにやまれず、今日、除草することに。どくだみは、強力な地下茎を張り巡らせ、繁殖します。鍬で地面を掘り起こすと、出てくるは、出てくるは。太い地下茎が、地上の何倍も出てきました。

うるおぼえですが、昔、境内で薬草を育てていたため、今でもどくだみがあちこちに生えてくると聞いた記憶があります。確かに、どくだみは十薬とよばれるほど優れた薬草。ことの真偽は不明ですが、古来、仏教寺院とお薬とは切っても切り離せない関係があります。 … 続きを読む

蓮華の咲く浄土は、日常の中に

約半年ぶりに、鴨川をジョギングしました。自宅から鴨川までは徒歩約5分。ウォーミングアップがてら河川敷まで歩いた後、鴨川の遊歩道を北に約2.5キロのランニング。荒神橋で折り返して戻ってくるのが定番のコース。

雲ひとつない爽やかな青空。暖かい日差し。土手には、蓮華草、タンポポ、色とりどりの花が咲いています。さて、この蓮華草ですが、皆さんご存知の通り、「蓮華」とは蓮の花のこと。昔、蓮華草は肥料代わりに水田に撒くなど身近な植物だったようで、形の似ている蓮の花にあやかって、蓮華草と呼ばれるようになったとか。 … 続きを読む

障害もまた、ありのまま・あるがまま

3月30日、よりにもよって職場で勤務中、生まれてはじめてのぎっくり腰になって身動きがとれなくなり、同僚に家まで送ってもらうという大失態をしでかしました。年度末の、それでなくても多忙なときに、職場や関係者の皆さんは大変ご迷惑をおかけし、合わせる顔がありません。

原因は、第4腰椎と第5腰椎の間の軟骨が少ないことによるだそうで、いつ発症しても不思議ではなかったそう。翌週までの4日間、まさに「腰くだけ」状態で、ほとんど立ち上がることができないため、布団のうえでごろごろと過ごしました。今まで全く意識しませんでしたが、「腰」にどれだけの負担がかかっているか、その「腰」を痛めるとどれほど不自由になるか、気づかされることの多い4日間でした。

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