日本語を知り、「生き方」を考える

5世紀ごろに、日本に漢字が伝わり、日本語を文字に書き表すようになってから、千年以上が経ちます。それまで、「話し言葉」だった日本語に文字があてはめられ、「書き言葉」が発展することで、より広範囲に、そして、時間を越えて、日本語が広まりました。

6世紀には、大陸から仏教が伝来。日本社会に浸透するにつれ、多くの仏教用語が日本語にも取り入れられていったようです。その中には、現在も頻繁に用いられる言葉も少なくありませんが、「出世」「利益」「快楽」など、本来の意味から真逆ともいえるぐらい、意味が変わってしまったものもあります。 … 続きを読む

夜10時、祇園祭が地元のお祭りに変わる

7月、佛光寺や長性院のある下京は、祇園祭一色に染まります。今年は日程に恵まれたこともあり、土曜日の宵山には30万人以上が訪れたそうです。一方で、地下鉄で数駅ほど北に行った上京は、まるで何もなかったような静けさ。日本三大祭、そして世界無形文化遺産として抜群の知名度と観光集客力を有する一方、下京の住民に愛される地元のお祭りでもあります。

窓を開けていると、夜風に乗って佛光寺界隈まで、祇園囃子が聞こえてきて、思わず心が浮き立ってしまいます。ということで、夜遅くから、今年も宵山に繰り出すことにしました。

向かったのは、佛光寺からもほど近い「松原通り」。松原通りには山鉾もなく、道幅5~6メートルほどの狭い道は、ひっそりと静まり返っています。

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はじめての「式務衆講習会」

先週、本山佛光寺で「式務衆(しきむしゅう)」の講習会があり、はじめて参加させていただきました。
「式務衆」とは、本山の法要儀式に参仕する役の者のことで、「補導式務衆(ほどうしきむしゅう)」と「御堂式務衆(みどうしきむしゅう)」から成り、現在、全国の佛光寺派の末寺の僧侶たち、総勢百数名で構成されています。

・補導式務衆  十日毎に交代で当番となり、本山に出勤し日々の勤行に出仕。
・御堂式務衆  法要時に出仕するほか、常勤御堂式務衆は日常勤行にも出仕。

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