年頭のご挨拶

新春や 黄金の福寿 花開き
ともに歩まん 浄国の旅

明けましておめでとうございます。新年にあたり謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

宗務総長を拝命し五回目のお正月を迎えました。その間、私たちを取り巻く環境が急速に変化する中、聞法のあり方、寺院のあり方、本山のあり方等の課題に取り組んでまいりました。
また、検討を行うにあたり、宗勢調査並びに門信徒調査を行い、実態の把握に努めました。その結果、聞法活動を定期的に実施されている寺院は、念仏相続も淀みなく進められていることや、門信徒の皆様の厳しいご意見も、新しい時代に向けて、変わらねばならない意思の現れといただきました。私たちは現状を真摯に受け止め、宗門の皆様と一丸となって、改革を進めてまいりたいと存じます。 … 続きを読む

今年の漢字と「北」枕

年末恒例、日本漢字能力検定協会主催の「今年の漢字」は、「北」が選ばれたそうです。「北朝鮮」や「九州北部豪雨」「北海道産じゃがいもの不作」「北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手」「競馬キタサンブラックの活躍」などが理由だそうですが、例年に比べると、どうもしっくりしないように感じるのは私だけでしょうか。

さて、今回の選考理由はともあれ、「北」という漢字には、「南」や「東」と比べると、どうもネガティブなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。「北」という漢字は、「人」が背中を向けて立っている様子をかたどった漢字だそうで、「にげる」という読み方もあり、「敗北」という言葉に使われたりします。古代中国の風水思想によると、「北」とは、「冬」や「黒」を意味するそうで、そんな影響もあるのかもしれません。また、「北枕は縁起が良くない」と言われるように、「死」を連想させることも一因なのかもしれません。 … 続きを読む

報恩講って何?-報恩講私記(御式文)-

10月15日(日)、あいにくの雨天のなか、今年も無事、長性院の報恩講を勤めさせていただきました。悩み苦しみの絶えない毎日を、なんとかこうして生きていられるのは、真宗の教えがあったからこそ。その教えを説いてくださった宗祖親鸞聖人への「恩」に「報」いるために行う講(法要)です。

今年は、読経の後、住職より「報恩講」についてお話しさせていただきました。報恩講は浄土真宗寺院において最も重要な法要の一つで、その原点は、佛光寺第三源海上人が1276年に記された『報恩講私記』に示されています。 … 続きを読む