百人一首と坊主めくり ~坊主札が語ること~

お正月遊びの定番、百人一首かるた。坊守は、高校時代から競技かるたをはじめ、かるた関連のお仕事にも関わらせていただくなど、百人一首に精通していますが、私はと言えば、高校の授業で勉強した程度。お正月も「坊主めくり」ぐらいしかしていませんでしたが、最近は、映画化されたマンガ「ちはやふる」のヒットもあって小学生も関心が高いようで、私の姪っ子も百人一首を勉強しているそうです。

さて、「坊主めくり」をしていると、僧侶が大勢登場することに気づきます。「坊主めくり」のジョーカー役として、天皇や公卿以上に存在感のある「坊主」ですが、その和歌についてはほとんど意識したことはなかったので、これを機に調べてみました。 … 続きを読む

年頭のご挨拶

新春の 明き光に つつまれて
聴き開かなん 御国への道

明けましておめでとうございます。新年にあたり謹んで年頭のご挨拶を申しあげます。

昨年は、私たち真宗佛光寺派宗門が長きに亘り待ち望んでおりました次期ご門主、真覚新門の御誕生というこの上ない慶びの年でございました。佛光寺第三十代真承上人のご長男、真覚新門様は、十一月四日に執行されました法嗣御得度式で、「これからは、親鸞聖人に導かれる日々を送り、真承上人の志を受け継ぎ、佛光寺の法灯を継承する決意を新たにしております。」と、力強いお言葉をお述べになられました。また、御正忌報恩講に、初めてご出仕になり凛々しくお勤めいただきました。私たちはこの勝縁のもと、新しい時代の幕開けとして、時代社会に添ったご教導を願うものでございます。 … 続きを読む

心の垢と大掃除

平均5.5時間。朝の情報番組で流れていた年末の大掃除の平均時間。一方、我が家と言えば、既に4日間・計40時間近くも掃除をしています。仏間や境内など寺院固有のスペースが広いうえ、日頃は生活空間しか掃除できてないため、12月は掃除に忙殺される毎日です。

そもそも、この年末の大掃除の習慣は、新年を迎えるにあたり歳神様を自宅に招き入れるために、旧年の穢れを落とす、神道の「すす払い」に由来しているそうです。家にたまったすすを払い、門松やしめ縄、鏡餅を飾るという一連の宗教的行事の一部だったともいえますが、次第に宗教的・精神的な意味は薄れ、今や、年末にまとめて掃除する、といった習慣だけとなってしまったように感じます。

一方、仏教においても、年末のすす払いなどの行事はあるものの、修行としては日々の掃除が重視されており、次のような仏話も残っています。 … 続きを読む