「もういいかい」
あふれる私の
煩悩に…
気づいてほしいと
声がする
「まあだだよ」
気づかぬふりして
かくれてる
月: 2015年10月
あなたが食べている「いのち」は、「おいしい」の?「まずい」の?
食欲の秋、真っ盛り。さんまに松茸、新米に栗。我が家では、何故かサンマだけは未だに七輪で焼きます。サイコーです。
さて、最近、問題になっている「7つの”こ”食」ってご存知ですか。厚生労働省によると、①家族と一緒に暮らしているにもかかわらず一人で食事を摂る「孤食」、②複数で食卓を囲んでいても食べている物がそれぞれ違う「個食」、③子どもだけで食べる「子食」、④ダイエットのために必要以上に食事量を制限する「小食」、⑤同じ物ばかり食べる「固食」、⑥濃い味付けの物ばかり食べる「濃食」、⑦パン、麺類など粉から作られた物ばかり食べる「粉食」、が増えることで、食嗜好が偏り、また、食を通じたコミュニケーションが減ってきていると指摘しています。
以前、MOKCHA(モッチャ)という食事会を開いていたことがあります。共同主宰していた在日韓国人の友人によると、MOKCHAとは、「食べよう!」という意味。 … 続きを読む
仏具お磨きの生産性向上とその行く末
仏具のお磨きは、「報恩講」(ほうおんこう)に向けた準備の一環で、毎年秋に行っています。
「報恩講」とは親鸞聖人の命日にあわせて営まれる法要のことで、真宗における最も重要な法要のひとつ。各寺院では報恩講に向けて、本堂やお庭を掃除し、仏具を磨き、花を生け、おけそくや供物などを揃えて、当日を迎えます。自坊でも、報恩講は一年で最も大きな行事で、その数週間前から準備を始めます。一般家庭の年末みたいな感じでしょうか。
門徒さんと一緒に、お磨きをされるお寺もたくさんあるようですが、自坊では、昔から、家族でお磨きをしています。まだ、私が小学生だった頃は、祖母と母が毎晩1週間くらいかけて、ペースト状の薬剤「ピカール」と新聞紙で指を真っ黒にしながら仏具を磨いていたのを覚えています。
最近では、その名も「ニューテガール」という … 続きを読む
人間関係に悩んだら、名前で呼んでみる
毎晩、秋の虫の声が楽しめる季節になりました。自坊の裏庭は緑が豊かなためか、昨晩に至ってはもう大合唱。我が家のメインボーカルはエンマコオロギですが、秋の虫と一口に言っても、その実、松虫や鈴虫、くつわ虫、馬おいなどたくさんの種類がいて、音色もさまざま。十把一絡げに松の虫と呼ぶのは失礼千万な気がします。(こんな心地よい虫の声ですが、西洋では脳の構造上、機械音や雑音に聞こえるそうで、日本に生まれてよかった。)
秋の虫に限らず、世の中で確認されている全ての生き物には、それぞれ個性があって、異なる名前が付けられています。人間にいたっては、ひとりひとりに氏名まであります。あなたが生まれると同時に付けられたその名前は、この世に生を受けたあなたの全てであり、存在そのものに他なりません。 … 続きを読む