にほんご茶論・第二葉~酒の”さかな”~

日本人のための日本語講座「向鶴文化連・にほんご茶論~言の葉で紡ぐ日本の心」の第二回。今回のテーマは、「酒の”さかな”」。

実りの秋、おいしいお酒と海の幸・山の幸に舌鼓をうつ夜。私達が使う「酒の肴」という言葉ですが、「菜っ葉のおひたし」でも、「さかな(肴)」と呼ぶのは何故なのでしょうか。

また、「スズキ」「ボラ」「ハマチ」など、魚の成長に応じて異なる名前で呼ばれる出世魚。これは日本独特の文化で英語圏には見られないそう。魚の成長過程ごとにその違いを見極め、調理方法や食べ方を工夫してきたのです。 … 続きを読む

“三日坊主”から始めよう

長性院のWEBサイトをリニューアルしたのが昨夏。昔から書き物が苦手な私は、ブログを開設するかどうか、かなり悩みましたが、なんとか「三日坊主」にならず1年間、書き続けることができました。
さて、この「三日坊主」。広辞苑によると「飽きやすく何をしても長続きしないこと。また、そういう人をあざけっていう語」という意味だそうですが、何故「坊主」なんでしょうか。

諸説あるようですが、面白いのはこんな説。「昔は、商売に失敗したり生活に困窮すると、寺に駆け込むことも多く、お寺では衣食住が満たされることから、そのまま出家を目指す人もいたそう。しかし、僧侶の修行は思っていた以上に厳しくて、3日で逃げ出すことが多かった」からなのだとか。修行が厳しいかどうかは別として、私も何度もお寺を出ようとした身ですから、まさに正真正銘の「三日坊主」です。 … 続きを読む

お寺のしくみ①「組織体制」-住職と代表役員-

学生の皆さんは、長い夏休みを終えて二学期のはじまりですね。私の職場にも夏季休暇の制度があるので、まとまったお休みを活用して、自坊の宿題に取り組むことにしています。一昨年は門信徒台帳。去年はwebサイト・リニューアル。そして、今年は、自坊の立て直し。といっても、これは数年がかりの大仕事なので、まずは財務・会計、法務の勉強から。ところが、数冊本を読んだだけなのに、知らないことばかりでびっくり!!

例えば、お寺の意思決定方法。お寺の決算書。お寺の税金。僧侶の給与制度。・・・ … 続きを読む