お寺とバリアフリー

少し時間がたってしまいましたが、10月19日、当院の報恩講を無事、厳修させて頂きました。今年も大勢の檀家さん、お坊さんにお越し頂き、ありがとうございました。

今年はじめてのとても小さな小さな試み。それは、法要後の門信徒総会と茶話会を、机と椅子を並べて開くこと。

膝や足の不調から正座が難しい門徒さんもおられるため、10年ほど前から椅子を用意していますが、法要後、お座敷で開く茶話会では椅子にあった机が揃わず、お茶を飲んだり食事をするのが不自由な状態となっていました。

しかか今回、坊守のたっての提案と大善院さんのご協力で、机を並べて開催することができました。来年度以降の当院の事業について考える門信徒総会と、近況を語り合う茶話会。心なしかいつもよりも、ゆっくりとお話できたような気もします。

考えてみれば、真宗はもとよりバリアフリー。あらゆる衆生に分け隔てなく、阿弥陀様の御光が降り注ぐとされています。

自分一人ではなかなか気づけないバリア。いろいろな方にお越し頂くお寺でありながら、まだまだバリアはありそうです。施設のバリアフリーと心のバリアフリー。どちらもまだまだ道半ばです。