約100年ぶりに脇掛を修復

当院の脇掛(両脇壇の絵像)を修復しました。左脇壇は「見真大師(宗祖 親鸞聖人)」、右脇壇は「了源上人(本山佛光寺中興の祖)」(いずれも絹本着色)。

ところで、右脇掛は当院の開基 空信上人と聞いていましたが、裏書を確認したところ、了源上人の像図であることが判明しました。文化財に指定されている現物は別途保管していることもあり、いつからか了源上人に差し替わかっていたのかもしれません。

裏書によると、いずれも昭和4年3月上旬に寄進(御影:西徳寺秀澄、表装:佐々木良祐(当代住職の祖父)されたことがわかりました。戦火を免れ、かれこれ100年近く、当院に伝えられてきたことになります。

少しずつ痛みが目立つようになってきましたので、思い切って表装をし直すこととしました。今年の当院報恩講でお目見えの予定です。