リズムメロディ保育園 夏まつり

リズムメロディ保育園が開園してから約2年。先週8月18日。コロナも収まって、ようやく当院と合同の夏祭りを開くことができました。当日は、0才~2歳までの園児14名と保護者24名がお越しくださり、狭い当院の仏間はとても賑やかに。

京都では昔から各町内で地蔵盆が営まれてきました。お地蔵さんとはこどもを守る地蔵菩薩のことで、毎年お盆の時期にお地蔵さんにお参りをするとともに、こども達にはお菓子などが配られます。この風習に倣って、リズムメロディ保育園の夏祭りにあわせて、当院でも地蔵盆を開くことになりました。ただ、残念ながら、当院には、地蔵菩薩はないため、本尊の阿弥陀如来にお参りしました。

また、住職から、地蔵盆のいわれや保育園開園までの経緯のほか、本山佛光寺・八行標語にまつわるお話などをさせていただきました。そのあとは、保育園と当院の2グループにわかれて、お面づくりや宝探しなどのゲームを実施しました。

阿弥陀さんにお参りしている時、黙ってお坊さんをみている子、キョロキョロしている子、手をあわしている子、、、。みんな慣れない光景に少し戸惑っていたのかもしれません。大勢の大人達が、一方向をみて手を合わせている。日常生活ではなかなか見かけることのないその光景に、こども達は何を感じていたのでしょうか。

先日、とある方から聞いた話。こどものころ、お家にはお仏壇があって、おばあちゃんが毎朝ご飯とお水を捧げていて、意味もわからず横で手を合わせていた。現在は家には仏壇もなく宗教にも縁遠い生活だが、お寺に行くと、意味なく手を合わせて、不思議と心が落ち着く、と。

「大切なものは目に見えない。」星の王子様の一節です。

こども達が成長して、いつか人生に悩むような時、何か無条件に心を預けられるような存在をもっていてほしい。そのためにも、小さなころから、目に見えないものを感じる、そんなきっかけになればとてもうれしいです。

最後に、普段なかなかお話できない保護者の方々とゆっくりお話しができて貴重な機会となりました。お越しいただきました皆さん、そして準備と実施に奔走してくださったリズムメロディ保育園の皆さん、ありがとうございました。