阿弥陀盆

当院のある新開町では、近隣の寺院数件と合同で、数年前から、地蔵盆ならぬ阿弥陀盆を開催しています。当初、3件の寺院の子供たちだけではじめた阿弥陀盆も、少しずつ参加者が増え、今年は8家族14名まで増えました。普段、娘が通う小学校の同級生も多いのですが、普段、顔を合わすことの少ない、保育園時代のお友達に声をかけたり、また、保護者にもお越しいただくように心がけています。

・お参り
・地獄ツアー
・えんにち(綿菓子、かき氷、スーパーボールすくい)
・すいかわり
・ばんごはん
・花火

思いっきり走り回り、大声ではしゃぐ、子供たちを見ていると、思わず、私たちも顔がほころびます。

先日、教育格差、学習機会に関する新聞記事を読みました。日本においても、子供たちの「教育格差」が深刻化してきているそうです。経済的な原因、地域的な原因、構造的な原因など、複合的な原因によるものですが、かつて、お寺には寺子屋があり、「学習格差」の解消に貢献していました。また、「体験格差」についても言及されていました。「学校外での体験機会の格差」のことで、ならいごとや地域行事、友達との遊び、旅行や芸術鑑賞など。貧困や親の経験などにより、格差が生じるともいわれています。

地域行事は、徐々に地域行事は減ってきていますが、本来、経済的な負担も少なく、ハードルも低かったはず。子どもの体験格差の解消の場として、お寺が果たせる役割はたくさんありそうな気がします。