お朝事・・一年365日、毎日開かれる法要

10日間の本山佛光寺の御堂勤式当番が終わりました。明日からは補導式務の先輩にバトンタッチです。この10日間、晴れた気持ちいい日が続いたからか、はたまた最近人気の御朱印目当てか、ちらほらと参拝客の姿も見えました。朝の静かなお堂のなか、自分と向き合う大切な時間を過ごしていただけましたでしょうか。

さて、なかなか目にすることの少ないお寺の法要。実は、年がら年中、さまざまな法要が営まれていることはご存じですか?

本山佛光寺では、毎朝のお朝事(晨朝勤行)のほか、親鸞聖人や了源上人などの忌日に行う月次法要などがあり、開始時刻やお経、法衣などが異なります。

○晨朝勤行(じんちょうごんぎょう)
毎朝勤められる勤行で、お朝事(おあさじ)と通称される。一日を六分して、晨朝、日中、日没、初夜、中夜、後夜とし、一日の最初の時に勤められるので、晨朝勤行という。(現在、本山佛光寺では午前七時から開始)

○日中勤行(にっちゅうごんぎょう)(月次法要)
真宗における法要で、毎月の忌日の当日午前に勤められる法要を日中法要という。日中とは、巳の刻より未の刻までといわれ、現在の午前十時より午後二時に至る四時間をいう。(現在、本山佛光寺では午前八時半から開始)

○逮夜勤行(たいやごんぎょう)(月次法要)
逮夜とは、命日の前夜という意味であり、荼毘に付する前夜或いは忌日の前夜に勤める法要である。一日を六分した日没に当るともいわれる。(現在、本山佛光寺では午後一時半から開始)

また、上記以外にも、年に一度の御正忌報恩講や、檀信徒さんの御剃刀や納骨などの法要もあります。

法要とは、自分と向き合い、仏恩報謝の思いをあらたにする時間。ご門徒さんでなくても、どなたでもお入りいただけますので、ぜひ一度、お参りください。
本山佛光寺 年間行事

※出典:佛光寺辞典

(副住職)